FX取引の世界に足を踏み入れる人々にとって、FX自動売買ツール（EA）はまさに魔法の杖のような存在です。
しかし、その魔法が本当に機能するかどうかは、EAの選択次第です。
正しいEAを選ぶことは、成功への近道であり、誤った選択は深刻な損失を招くこともあります。
この記事では、初心者から経験豊富なトレーダーまで、FX自動売買ツール（EA）を選ぶ際のポイントを詳しく解説します。
FX自動売買ツール（EA）の選び方7選
FX自動売買ツール（EA）を選ぶときは、以下の7項目を優先的にチェック・比較しましょう。
チェックリスト
- 利益がきちんと出ているか？
- フォワードテストの結果が開示されているか？(実績は十分にあるか？)
- 必要な証拠金と自分の資金規模があっているか？
- 自分が使っているFX会社で利用できるか？
- 他のEAに比べてロジックは優位か？
- 取引ロジックは自分に理解できるものか？
- 手数料は許容範囲内か？
1. 利益がきちんと出ているか？
EAで最も重要なのは、「きちんと利益を出せるのか？」という点です。
検証には、バックテスト(過去の相場での運用テスト)の結果が参考になります。
良好な結果のみを提示する悪徳業者もいるため、異なる期間で最低でも2～3回のバックテストを行ったEAを選ぶのがおすすめです。
2. フォワードテストの結果が開示されているか？(実績は十分にあるか？)
バックテストが過去の相場を使用した物であるのに対し、フォワードテストは実際の相場でリアルタイムに検証した結果です。
相場の突発的な変動などに対し、どのような運用を見せたのかチェックできます。
ただし、良好なEAであっても全ての相場で常に勝ち続けられるわけではないため、参考程度に見るのがいいでしょう。
3. 必要な証拠金と自分の資金規模があっているか？
それぞれのEAには、独自に「証拠金の最低必要金額」が設定されています。
運用方法によって、1万円程度から使えるものもあれば最低10万円が必要な場合も。
推奨金額以下で運用すると、想定していた数のポジションが持てず十分な利益が出なかったり、保有中の含み損に耐えきれず強制ロスカットを受けたりと、理想的な結果が得られません。
自分が投資に回せる資金と、EAが必要とする最低金額を比較して無理ないシステムを選びましょう。
4. 自分が使っているFX会社で利用できるか？
FX会社の中には、そもそもEAの使用を禁止している所もあります。利用可能かどうか、事前にきちんと規約を確認しましょう。
また、FX会社によってスリッページ、サーバーのロケーション、レイテンシー、ティック量といった環境も異なります。
使いたいEAが適切に稼働するか、十分に検証したうえで本格運用してください。
5. 他のEAに比べてロジックは優位か？
EAには様々な取引ロジックがありますし、日々新しいロジックが開発され続けています。
正解のロジックはありませんが、「より勝率の高いロジック」「より利益の大きなロジック」は存在します。
自分の運用形態や現在の相場などと比較し、常によりよいEAをチョイスし続けていくのが理想です。
6. 取引ロジックは自分に理解できるものか？
「勝手に利益をあげてくれるから」と、EAに任せっきりではいけません。
・どんなロジックで売買するのか？
・反発や急変動を起こした時どんな対応をするのか？
・ナンピンはどの程度を許容しているのか？
など、取引ロジックを熟知したうえで運用するのが理想です。
ロジックがわかっていると、適切な相場を選んだり、危険な変動の際にEAを手動で停止するといった判断ができるようになります。
7. 手数料は許容範囲内か？
EAを利用する際、手数料が発生する場合もあります。
せっかく利益がでても、運用コストが高くては意味がありません。
もし似たロジック、同一プログラムでより安く運用できるEAがあれば、少しでもコストを抑えられるような選択をしましょう。
利益の出る運用ポイント5選
実際にEAを運用する際、利益を出すために気を付けたいポイントを紹介します。
チェックリスト
- 取引ロジックが複雑なEAは使用しない
- メジャーな通貨ペアで運用する
- スワップポイントに気を付ける
- 強制ロスカットは避ける
- 相場に合ったEAを適宜選べるよう、自分自身の相場知識を磨く
1. 取引ロジックが複雑なEAは使用しない
取引ロジックが複雑で理解できていないと、損失が出た際に原因の特定ができません。
その時たまたま損失が出てしまったのか、相場の流れが変わってそのEAではこれ以上の利益が望めないのか、判断がつかないと使い続けるべきか決められないですよね？
できるだけ簡単なロジックのもの、自分がきちんと理解できるEAを使うようにしましょう。
2. メジャーな通貨ペアで運用する
メジャーな通貨ペアは、取引量も多く約定しやすい傾向にあります。
逆にマイナーな通貨ペアは、EAが意図しない約定に繋がったり、そもそもの値動きが荒いといった危険も。
できる限り安全で安定した運用を続けるためにも、メジャーな通貨ペアの選択を心がけてください。
3. スワップポイントに気を付ける
スワップポイントは支払う場合と受け取れる場合があります。
当然ながら支払いは損失に繋がるため、可能な限り損失を小さく、できればプラスのものを選択するようにしましょう。
4. 強制ロスカットは避ける
強制ロスカットは、すべてのポジションが強制的に決済されてしまいます。
FXの継続が難しくなってしまうため、絶対に避けなければなりません。
強制ロスカットを防ぐためにも、
- レバレッジを大きくしすぎない
- EAの推奨設定を外した運用をしない
- 十分な資金を準備したうえで運用する
といったことを心がけましょう。
5. 相場に合ったEAを適宜選べるよう、自分自身の相場知識を磨く
EAには得意な相場と苦手な相場があります。
「この状況ならこっちのEA」
「今はこのEAを停止して、少し落ち着いたらあっちのEAを稼働させよう」
といった判断は、運用者であるあなた自身が判断しなければなりません。
そのためにも、EAに任せっきりにせず、自身の相場知識をしっかりと磨きましょう！
最初のうちは難しいかもしれないので、相場動向の見方や判断基準など、プロトレーダーを参考にするという手もあります。
まとめ
本記事では、
FX自動売買ツール（EA）の選び方7選
利益の出る運用ポイント5選
について解説しました。
おさらいしておきますと、
FX自動売買ツール（EA）を選ぶときのチェックポイントは、
チェックリスト
- 利益がきちんと出ているか？
- フォワードテストの結果が開示されているか？(実績は十分にあるか？)
- 必要な証拠金と自分の資金規模があっているか？
- 自分が使っているFX会社で利用できるか？
- 他のEAに比べてロジックは優位か？
- 取引ロジックは自分に理解できるものか？
- 手数料は許容範囲内か？
実際にFX自動売買ツール（EA）を運用する際に気を付けたいポイントは、
チェックリスト
- 取引ロジックが複雑なEAは使用しない
- メジャーな通貨ペアで運用する
- スワップポイントに気を付ける
- 強制ロスカットは避ける
- 相場に合ったEAを適宜選べるよう、自分自身の相場知識を磨く
でした。
ここまで記事を読んで、
「EAの選び方のポイントを全てチェックして、全ての項目を満たすEAが見つかりましたか？」
「EAを運用する際のポイントを全て守れる自信はありますか？」
...
いかがですか？
両方ともYESと答えることが出来た方は、ほとんど居ないのではないでしょうか？
では、
「上記のポイントを全てクリアしないとEAは使ってはダメですか？」
...
答えは「NO」です。
何故なら、実際に使ってみないと分からない事が多いからです。
「FX自動売買ツール（EA）に興味はあるけど自分のリスク許容度の範囲外だな」
と感じたなら、FX自動売買ツール（EA）を使うのはやめた方が良いです。
一方で、
「ちょっと面白そうだな」
「少額でなら試してみたいな」
と思ったあなた、
本ブログではFX初心者から中~上級者まで使って頂ける、優良なツールを取り扱っています！
まずは以下の記事をご覧になって、ニーズに合いそうなツールを選んでみてください！
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最後まで記事をご覧頂きありがとうございました！